アナリストの前で言っちゃいけないこと

アナリストの読者の方 こんにちは。

これは、株の"派生"という本流では無い商品しか扱えない人たちの世界の話。
どうかお気になさらずに。

もっと言えば、
"派生"の人たちは、株と違い、時価評価・リスク管理・ISDA契約など高コスト体質。
ゆえに、天才アナリスト様の見通しによる株の売買だけで稼がれてしまうと、
自分たちのの存在価値が無くなる
という利益相反な関係なのです。
その小さな"派生"の世界の住人の"ヒガミ"と解釈してくださっても結構です。

前置きは、このくらいにして、私は仕事上とてもSな性格でして、利益相反関係の
アナリスト様がそばにいると、ついついこんなことを言ってしまいそうになります。

なので、ここに書いておこう。そうすれば黙っていられる・・・。

ただ、直接的に、攻撃するのは私の好むところではない。
トレーダー間の会話として、アナリストに聞こえるように、こんな会話をしたらどうだろうか?

君はRisk Neutral Valuationを理解しているかね? とデリバティブトレーダーに話しかける。

株価 100、金利5%、無配当、1年後の株価は、簡単のため、90または110になるとしよう。
アナリストの予想では110になる確率が60%、90になる確率が40%
以上の想定の下、1Year ATMのCall Optionの価値はいくらになると思うね?

この時点で笑えなかったトレーダー読者諸君は反省して、ここから先は読まずに、
最初は、自分で考えて欲しい。

この質問に、答えられるトレーダーは少ないのはわかっている。
ただ、これは"トレーダーいびり"ではないので、答えを待たずに、続けて話す。

Risk Neutralなので、全てのAssetがRiskによらず一定の期待値で成長する。
つまり、1年後の株の期待値は、Cashと同様に、金利で成長させて105となる。
一年後の株価は90か110なのだから、110になる確率pは
105=110p+90(1-p)を満たし、p=15/20=75% これをリスク中立確率と呼ぶ。

その下でCall Optionの期待値を計算すると、Max(株価-100,0)だから
110の時だけ10もらえ、その確率が75%だから7.5。それを5%で割引けば現在価値となる。

あっ、アナリストの予想??
デリバティブのプライシングにおいて、それは全く関係ない。

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Comments [4]

最近読者になりました。楽しく読ませてもらっています。
マーケットがほぼランダムでアナリストの予想なんて当たらない、っていうのはファンドマネージャーやトレーダーは分かった上で利用してると思います。というか当のアナリストも自覚しているみたいです。
ただ極稀に株価を高い確率で当てられる特殊なケースやアノマリーがあって、トレーダーはそこで稼ぎ、アナリストはその情報を流して存在価値を保ってるんじゃないかな。
ということで、おまえら株価当てられてないだろってアナリストを責めるのはかわいそうだと思いますよ。

笑えました。
トレーダーも二項モデルくらい普通知ってると思いますけどねぇ。
証券アナリスト試験で似たような問題が出ますし。
そこでも答え導くのに全く関係ない予想確率がひっかけ目的で提示されますが
これをアナリストいじりに使うセンスはさすがです。

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