闇権力の執行人 ~外交官特権

不正蓄財組織「ルーブル委員会」

大使館員は外交特権を利用して免税で高級車を安く買い、しばらくしてモスクワ駐在のアフリカや中東の外交官に売って
大量のルーブルを作る。ソ連では車は貴重品だったことから、中古車でも買値以上の値段で売ることができた。しかし、ル
ーブルはドル、クローナ、円などの外貨に交換できない。そこで、売却代金はルーブル委員会に集められ、闇レートによって
取引され、クローナに換えられる。大使館員の給料はクローナで支給されていた関係で全員ストックホルムの銀行に口座を
持っていた。そして、ルーブル委員会の手を経て、このストックホルムの口座に車の売却代金がクローナで振り込まれるという
わけだ。最大の問題点は、そこに集められた金が元を正すと旧ソ連時代の秘密警察KGB(国家保安委員会)の資金だ
ったということだ。第一の流れはKGBがモスクワでばらまくルーブルで、旧ソ連時代KGBは友好国であるアフリカや中近東の
外交官に資金援助するため、秘密裏に工作資金から大量のルーブルを渡していました。当時、ルーブルは厳重に国家管
理されていたため、金の受け渡しは基本的に外交特権のあるモスクワの日本大使館内で行われていた。第二の流れは、
KGBが外貨を入手するために西側で調達する闇ルーブルで、その舞台となったのがウィーンにあるシュテファン寺院の横に
ある銀行である。この銀行ではルーブル以外に旧東ドイツのマルクも扱っており、ここで売られていたルーブルは市価の1/4
~1/5だったのでアフリカや中東の外交官はここで安いルーブルに換えて外交行嚢に入れ、外交特権を使ってモスクワに密
した。この安いルーブルを使ってモスクワで車を買い、その車を西側に持ち出して売り飛ばして利益を懐に入れるという手
口である。このときにモスクワで車を売っていたのが日本の外交官で、日本の大使館はアフリカの外交官に免税で安く買っ
た車を売ることでルーブルを手に入れるが、この時のレートは公定レートのおよそ1/2から1/3。アフリカの外交官より儲け
は少ないが、外交官同士の取引なら不正はばれないだろうという安心感でやっていたようだ。

ここでなぜクローナなのかという疑問が生まれる。実は北欧は物価が高いために、日本に給料の申請をするときに水増しで
きる
という事情がある。しかもスウェーデンの消費税は28%である。本省から消費税込みの支給を受けるが、外交官特権
があるから非課税になり、28%はそっくり利益になるというわけだ。ところがある時期からクローナは「うま味」がなくなってきた
ようで、今は舞台をドイツのデュッセルドルフに代えている。デュッセルドルフに移したのはEUの共通通貨ユーロがスタートし
たためだろう。ユーロを使っていないスウェーデンより全般的に物価高になり、「うま味」が生まれたということに違いない。

うーん、セコイ! でも役所だけじゃなくて、世間によくいるな。こういう典型的な雇われ人。

住宅手当は290万円

2005年度の公使クラスの月額住居手当限度額は、ロシア114万455円、中国113万8500円である。平均的な
給料が1~3万円という国でなぜ110万円以上の家賃が必要なのか。在外職員に支払う年間の住居手当の予算は81
億5000万円で一人当たりの平均支給額は約290万円にものぼる。さらに驚くべきことに全ての手当てが非課税という。
問題の住居手当はもちろんのこと、在勤基本手当、子女教育手当、館長代理手当、特殊言語手当、研修員手当・・・
外務官僚が「在外公館に2-3年勤務すれば家が建つ」といわれるのはここにカラクリがあるのだ。


月20万円++だろ? シンガポールだとそれほど罪じゃないな。ま、もっと高いところだと思うがね。


在外公館派遣制度という究極の無駄

外務省の外郭団体、社団法人・国際交流サービス協会が行っている「外務省在外公館派遣員制度」、いわゆる「派遣員」
制度だ。月給でだいたい40万円くらいだという。ではこれに応募した人たちは実際にどんな仕事をするのか。要するに「汚い
仕事」である。「在外公館に出張等で来るお客様の側面支援。会議・市内視察等への随行、案内、アレンジ等が含まれま
す」というのが曲者で、買い物の案内や夜の接待に付き合うのも重要な仕事になる。
日本の闇権力は、国民の目から完全に隠されている。選挙という国民の審判がなされない人々によって形成されているから
だ。政治家ならば「闇権力」を執行し、国益を損なったという烙印を押されれば、選挙の洗礼を受けて表舞台から引きずり下
ろされる。しかしいま日本を支配している「闇権力の執行人」は決して責任を問われることがない。そこでは官僚が大きな役
割を果たしている。日本の社会が抱えるさまざまな問題の本質はこの一点に尽きるといっても過言ではないだろう。

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