ここ、良いんですわ。なんとSS版は音声があるようです!

ランスロット・タルタロスによる出生起源問題の告知 (伏線ですな)

カチュア 「・・・デニム。私たちはたった二人の姉弟なのよ・・・。
聞き覚えのある声 「それは違う。君は天涯孤独の身だ。
暗黒騎士ランスロット
「君の本当の名前はベルサリア。ベルサリア・オヴェリス。頭のいい娘だ。そう、オヴェリス家はヴァレリアの王を生んだ一族。
君は、ドルガルア王の娘なのだ!赤ん坊の君を引き取ったのは誰だと思う? バクラムの君主ブランタ・モウンだ。
君を実弟であるプランシーに預けると、この事実を野心のために利用した。一介の神父に過ぎなかったブランタが、司祭
にまで出世できた背景にはこうしたことがあったからなのだ。証拠はある。君が身につけているネックレスのことだ。
古い神聖文字が刻んであるだろう?僧侶の勉強をしていた君なら読めるはずだ。
・・・ラボン・ベルサリア・ザン・フォン・デストニア・レラ・フィーナン。
『我が娘ベルサリアに永遠の愛を』・・・ドルガルア王が君の誕生を祝って、まだ見ぬ君に送ったものだ。もっとも王は君が、
生きていることを死ぬまで知らなかったがね。
君たち親子は王妃の計略によって死んだことになっていたのだから。
我々といっしょにハイムへきてもらおう。そこでプランシーから詳しい話しを聞くといい。さあ、プリンセス・カチュア、こちらへ。

プランシーによる出生起源問題の告白


プランシー神父 「おまえに話さねばならぬことがある・・・。
デニム 「姉さんのことだね・・・・・・?
プランシー神父 「知ってのとおり、カチュアはおまえの姉ではない・・・・・・。
  やつらが言うようにドルガルア王の忘れ形見、ベルサリア王女だ・・・・・・。
デニム 「・・・・・・・・・・・・。
プランシー神父 「カチュアの母親は王妃の侍女であったマナフロアという女性だ・・・・・・。

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ブランタ神父 『その娘がベルサリアか。』
プランシー神父 『ベルサリア?』
ブランタ神父 『ああ。王がつけた名前だ。女子が生まれたらベルサリアと名づけようといっていたよ。』
プランシー神父 『やはり、王にお伝えすべきではないのか?』
ブランタ神父 『来月にはベルナータ様にもお子さまが生まれるのだぞ!?この事を知っているのは俺とおまえだけでいい・・・。』
プランシー神父 『王女はどうする?』
ブランタ神父 『おまえが育てろ。先月、死んだおまえの娘・・・、カチュアといったか・・・、それと取り替えるのだ。
プランシー神父 『自分の娘として・・・・・・。育てろ・・・と?』
ブランタ神父 『そうだ。それがその娘のためでもあり、ヴァレリアのためでもある。』
プランシー神父 『しかし・・・・・・。』
ブランタ神父 『心配するな。あとはこの俺に任せろ。・・・そうだ。
ブランタ神父 『この首かざりをおまえにやろう。売って金にするといい。』
プランシー神父 『これは・・・?』
ブランタ神父 『王からのたまわり物だ。王子ならその青い方を、王女なら赤い方を、誕生の祝いとして贈るつもりだったのだ。』
プランシー神父 『そんな大切なものを売れるはずもなかろう!』
ブランタ神父 『子供を育てるのには金が必要だ。まして、その娘は王女様だからな。 ・・・平民出の神父にすぎん俺たちが金を
手にするには、こんなことでもせんとな・・・。まあ、気にするな。プランシー。』

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プランシー神父 「しかし、ブランタはこの私を欺いていた・・・・・・。ヤツはマナフロアと王女の一件を使い、王妃に取り入って司祭の地
位を手に入れたのだ・・・。
デニム 「・・・・・・・・・・・・。
プランシー神父 「私は・・・、間違っていたと思う・・・。王子が亡くなられた時、カチュアを王の下へ差し出していれば、この戦乱が起き
ることはなかったはずだ・・・・・・。しかし、私には・・・、私にはカチュアを手放すことができなかった。 『父さん』と呼んでくれる子を
手放すことができなかった
のだ・・・・・・。
デニム 「父さん・・・・・・。
プランシー神父 「暗黒騎士団はずっとカチュアを探していた・・・・・・。それはカチュアをヴァレリアの王にする為ではない・・・。
まったく別の目的の為だ・・・。
デニム 「別の目的?
プランシー神父 「そうだ・・・。王女として祭り上げたのは『ついで』にすぎん・・・。やつらの狙いはドルガルア王の遺産なのだ・・・・・・。
デニム 「ドルガルア王の遺産!?
プランシー神父 「その正体が何かは分からない・・・。ただ、それが王の墓にあることだけがわかっている・・・・・・。
  カチュアを手に入れたやつらは今、王の墓を血眼になって探している・・・・・・。
デニム 「それを知っているのは姉さんだけなんだね?
プランシー神父 「いや、それは違う・・・・・・。カチュアは何も知らない・・・・・・。
  ただ、墳墓の扉の封印を解くことができるのは王の血を受け継いだものだけなのだ・・・・・・。
デニム 「姉さんは利用されている?
プランシー神父 「そうだ。その役目が終わればカチュアはやつらに・・・グホッ、グホッ。
デニム 「父さん、しっかりして!
プランシー神父 「よいか、デニム!カチュアを救ってやってくれ・・・!
  カチュアを助け、この戦乱を終わらせることができるのはおまえしかいないのだ・・・!・・・グホッ!
デニム 「父さんッ!!
プランシー神父 「・・・モルーバ様を捜せッ! フィラーハ教の大神官だったモルーバ様を捜すのだ・・・・・・。
きっと、おまえの力になってくれる・・・。
デニム 「父さん、もうしゃべらないでッ!
プランシー神父 「おのれを棄てろ・・・、大儀の為のいしずえとなれ・・・・・・。現実をきちんと見すえて、よりよい選択肢を
えらぶのだ・・・。おまえは・・・・・・次の世代のために道をつくるだけでよい・・・・・・・・・それを・・・ 忘れるな・・・・・・。


素晴らしいですね。私も自らの子に、こんなことを言ってあげられる父でありたいと思います。
そして、もう一方の親子、父と娘の感動的な再開シーン。あまり感動的なので伏字で記しておきます。



バルバス 「・・・我は聖天使より与えられし聖剣ブリュンヒルドを持つ者なり。神聖なる御名において、我は願う。呪われし魔人た
ちを封じし聖なる門よ、主の許しを受け、その扉を開けよ・・・!
マルティム 「・・・これで終わりか?何も起きないぞ!?
バルバス 「・・・そうだな。
デニム 「そこまでだッ!!
マルティム 「しつこいヤツだ・・・。よく来たな、デニム。どうだ、ドルガルアの遺産は?
デニム 「遺産・・・?
バルバス 「何も知らんようだな・・・。よかろう、説明してやる。過去、ここへやってきた男がいた・・・。
デニム 「過去?
バルバス 「・・・その男は勇猛果敢な戦士でな、その力で『すべて』を手に入れた。しかし、そんな男でも手に入らないものがあった。
・・・それは『再生』だ。あるとき、男は自慢の息子を事故で失ってしまった。しばらくして、妻も失った・・・。失意の中、男は
神に息子と妻を返してくれるよう祈り続けたが、その願いはかなうことがなかった。怒った男は、神への信仰を捨て、悪魔
に力を借りることを思いついた。そして、男は悪魔の住む魔界へ旅立っていった・・・・・・。
バルバス 「オウガバトルの伝説を知っていよう。
デニム 「オウガバトル・・・?神話の時代に起こったといわれる人と鬼の戦いのことか?
バルバス 「そうだ。かつて、この大地の覇権をめぐり人間とオウガが、それぞれ神と悪魔を味方につけて争った戦いのことだ。
デニム 「その伝説がどうした?
バルバス 「結末を知っているか?
デニム 「・・・僕たち人間が勝利し、悪鬼たちは魔界へ去っていった・・・。子供でも知っているおとぎ話だ!
バルバス 「フハハハハハ。
デニム 「何がおかしい!
バルバス 「それが真実だとしたらどうだ?
デニム 「真実?
バルバス 「我々が立っている遺跡こそ魔界への扉、カオスゲート!!
デニム 「!!
バルバス 「そして、魔界へ旅立った男の名はドルガルア そう、貴様たちが崇める覇王ドルガルアだッ!!
マルティム 「どうやら、カオスゲートが動き出したようだな。
バルバス 「さて、魔界へ行き、究極の力とやらを手に入れるとするか!
デニム 「そうはさせるかッ!!
バルバス 「わかっているさ。魔界へ行くのは俺たちだけでいい。貴様たちはここで死ねッ!!


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デニム 「ゲートが開くのか・・・・・・「!?
覇王ドルガルア 「我ハ、ドルガルア・・・。ヴァレリアノ神ナリ・・・・・・。大地デ足掻ク卑俗ナル者ドモヨ・・・。神デアル我ニ、ヒザマズケ・・・。
デニム 「神だと・・・・・・?
覇王ドルガルア 「我ニ、ブリュンヒルドヲ与エヨ・・・。サレバ、我ハ大地ニ復活セン・・・。
デニム 「そうか・・・、ヤツはまだカオスゲートにしばられている・・・。
覇王ドルガルア 「我ノ帰還ヲ祝福セヨ・・・・・・!
デニム 「闇の住人となった哀れな覇王よ・・・!今こそその魂を解き放ち、妻子の眠る彼岸の地へ送ってやるッ!!

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