巨大穀物商社 アメリカ食糧戦略のかげに 1/4

国際的な穀物取引会社が、なぜこれまで歴史の舞台に引き出されることなく、ひそかな存在でいられたのかは理解しがたい。
穀物は現代文明にとって、石油よりもはるかに枢要な唯一の資源である。人間の生命と健康の維持に不可欠なものである
ことは言うまでもない。だが石油と同じく穀物にはそれ自体の政治や歴史があり、対外関係にも影響を及ぼしている。第二次
大戦後、それまで自給自足でやってきた多くの国々が食料のかなりの部分を遠方の供給地-アメリカ合衆国-に依存し始
めた
。アメリカが地球の食糧システムの中心になるにつれて、取引ルートに変化が生じ、新しい経済関係が形成され、穀物が
戦後のアメリカ帝国の基盤の一つになった。そして食糧価格、食事内容、ドル、政治、外交のすべてに影響を及ぼした。こう
した変化の中枢に位置しているのが、カーギル、コンチネンタル、ルイ・ドレファス、ブンゲ、アンドレの5社である。

企業社会に秘密はつきものである。アメリカの大企業のほとんどが、国民に自分たちの行動を公開し、説明する義務があると
の見方をとっている。しかし上述の5大穀物企業はこのかぎりではない。1844年の例の秘密第一主義が依然として踏襲さ
れているばかりか、これら大企業の支配権が少数の人々の手に集中するにつれて強化されてきている。その結果、しばしば、
猜疑心、沈黙-そして傲岸な姿勢が生まれる。穀物企業は彼らがやっていることについて国民が何らかの知る権利を持ってい
るとは考えていない-それも彼らが何年にもわたって、合衆国政府から巨額の助成金を得ている、という事実にもかかわらずで
ある。

競争相手や一般民衆は情報が洩れればそれが穀物取引業にとって大きな痛手となる場合もある。しかし、私がぶつかった障
害は、ちょっとやそっとの口の固さではなかった。この異常な用心深さを生み出しているのは、なんといってもこれら企業の構造
であるようだ。穀物企業は、少数の家族に支配された私的寡占企業で財務諸表なども出していない。一般の株主がいない
ので、情報公開の義務は大幅に免除されている。会社の株式は、世界でもっとも裕福でもっとも打ち解けない七家族の手に
握られており、この七家族が同時に会社の経営権も握っている。情報や決断はトップのごく少数の人々がしっかりとコントロー
ルしている。

>本当? Web Siteすらないのだろうか??

カーギル
http://www.cargill.com/
コンチネンタルは1999年にカーギルに買収されている。1997年に日本の東食もその餌食に。

がしかしよ、財務諸表ではないものの
http://www.cargill.com/news-center/news-releases/2010/NA3032488.jsp
に4QのRevenue 28.1bil、Earnings 691milとか書いてあるぜ。米国企業なんだからアメリカ
の会社法と世界一怖い国税IRS様の統治下だよ。なんだかんだいっても。

ルイ・ドレファス
http://www.louisdreyfus.com/
ちなみに、ルイ・ドレファスで検索すると、Julia Louis-Dreyfusが出てくる。
1961年生まれのネーさんだが、可愛い。俺の嫁候補ですね。
Brad Hallだかなんだかしらねーが、夫婦財産分与契約適応してとっとと別れろ。
julia_louis_dreyfus.jpgjulia-l-dreyfus.jpg

ブンゲ
http://www.bunge.com/
上場会社です。普通に買えそうです。時価総額11bil。
株主構成もいわゆる大手にいがちな株主たちで、異様さは見受けられない。

アンドレ、Andre-GarnacはWebが見つからない・・・。

「穀物は通貨の中の通貨である」 - レーニン

穀物企業はユナイテッド・フルーツ社がその最盛期にラテンアメリカに持っていたような広大なプランテーションを所有したことも
なければエクソン社のように「上流の」オイルの「栓」を支配しているわけでもない。彼らが頼りにする資源は世界中の何億と
いう農民が生産するものである。会社が穀物を生産していないことは不利でもなければ、弱みのしるしでもない。まったく逆
である。価格の下落とか悪天候とか時折見られる政府の農業圧迫政策といったリスクは、すべて百姓たちが負うのだ。穀物
企業は直接の生産過程から一歩退いているため、価格が上がろうと下がろうと金儲けができる仕組みになっている。五大企業
は穀物の配分と加工に関する世界機構の中心に位置して、船積み、穀物倉庫、情報伝達、加工工場等に資本を投下して
いる
。加工工場とは小麦から粉を、大豆から調理油や家畜飼料を、コーンから合成飼料や清涼飲料、アイスクリーム用の液
体甘味料などを作る、穀物の精製場のことである。彼らはまた農民からはるばる外国の消費者へと通じる、穀物の「パイプ
ライン」をも握っている。カーギルとコンチネンタルの両社で、合衆国が輸出する穀物全体の半分を扱っている。しかも合衆国
の輸出量は世界貿易における穀物全量の50%を占めているのだ。

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