投資詐欺 3/3 本職

第二次大戦戦略物資が存在した

GHQの労働課長などを務めたセオドア・コーエンによる「日本占領革命」という本がある。それによると1945年秋に日本の内務省がGHQに対して、大阪造幣廠が第二次大戦終結後の占領開始時に保有していた戦略物資のリストを報告したことがある。ダイヤモンド6カラット、金延べ棒36本、銀20トン、コバルト36トン、銑鉄35,000トンなど、細かくリストアップされている。ところがこの膨大な物資の全てがGHQが接収する前に消えてしまったのである。コーエンは愛国的な日本の元将校たちが民間と協力して秘匿したとしている。その真偽はともかく、消えてしまった物資を摘発する運動が猛烈に起こったが、政府は46年、民間による摘発運動を違反と定め、翌47年、経済安定本部に隠退蔵物資等処理委員会を設けた。この委員会の委員長は石橋湛山(のちに首相)が務め、本格的に隠匿物資摘発に乗り出した。日銀倉庫に100億円のダイヤが無登録で保管されていたことが明らかになったと1947年3月29日付の朝日新聞が記事にしている。摘発旋風にもかかわらずそうした物資はごく一部しか見つからなかった。また、これに関する詐欺・横領なども横行したため、委員会は1947年8月に早くも廃止されている。

常人にない魅力を持つ詐欺師 知的なディテールが虚構を支える

大型詐欺師になると、彼らは一流の見識を持っており、彼らはそろって読書家でもある。実に豊富な知識を持っており、ときおり有益で真っ当な情報を持ってくる。著名人を紹介してくれて、それがビジネスチャンスにつながることも少なくない。彼らは決して裏街道の住人のようにやさぐれた人種ではない。むしろ普通の人々より優雅で端整で礼儀正しい。かつてある政治家のスピーチが非常に冗長であることを評して、こんなことを言っていた。
モーゼの十戒は297語で、リンカーンのゲディスバーグ・スピーチは266語だった。アメリカの独立宣言は300語だし、般若心経は262文字だ。だいたい重要な意味をもつ内容というのは300語以内のものではないだろうか。彼のスピーチの原稿はなんと4000語以上ある」

「人は幸福感の中で最も騙される」というのは詐欺師が金科玉条とする法則である。1929年の世界大恐慌を経て第二次世界大戦が勃発した際、名門イエール大学を卒業した若き秀才が1ドル割れの株を104銘柄買い集めた。それが契機となって巨富を築いたのがアメリカのジョン・テンプルトンという伝説の大富豪だ。彼が述べた至言である。
「上昇相場は万人の総悲観の中で芽生え、万人の疑惑の中で育ち、万人の幸福感の中で相場は崩壊する。」

この訳、今一つだな。これは好きなので、原文見てみよう。
Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism, and die on euphoria.
うわー、やっぱり英語ってシンプルですね。わかりやすい。た・・・単語がちっと難しいけど・・・

碁石を器の中から無作為無意識につかみだすと偶数個と奇数個のいずれの場合が多いか、という問題である。その確率は理論上ではまったく等しい、というのが「常識的な」答えである。厳密に言うとこの解答は誤りである。数理的な論証は本書では割愛する。「無作為無意識につかみだす時」に「ゼロ個をつかみだすをケースを除く」を含めると上述の解答になるのだ。

よし、わかった。じゃ、俺が代わって、”直感的”に説明してやろう。
碁石の数をN個としよう。
N=1の時、100%の確率で奇数
N=2の時、50%の確率で奇数。
N=3の時、67%の確率で奇数。
N=4の時、50%の確率で奇数。

ということだ。偶数個の時は50%、奇数個の時はNが大きくなればなるほど50%に近づきはするが50%より多い。ゼロ個はつかみだしていないと仮定するならな。

人がある事業について「あれは虚業だ」といい、あるいはその事業に携わる人たちを「虚業家だ」というとき、意識の中には間違いなく、反対概念としての「実業」「実業家」のイメージがある。しかし、なぜそれが「虚業」であって「実業」でないのか、明快にその区分基準を説明できる人はまずいない。その事業のビジネスモデルを詳しく調べるわけでもなく、その人物のビジネスに対する取り組みや姿勢を深く知るわけでもなく、ただそれを虚業と決めつけ、虚業家だといってさげすむのである。ある事業を「虚業」というとき、人はたいてい無意識のうちに思考の節約を行っている。人はそもそも虚実を分ける基準などという役に立たないことは考えないし、そこに客観的な基準があるかなどということをわざわざ検証する必要もないので、無意識のうちに避けて通る。一種の「思考停止状態」である。

【紳士な恫喝術】
2011.02.18: 最強ヘッジファンド LTCMの興亡 ~最高の投資機会
2011.01.04: ※注:アジア系の怖い人は来ません!
2010.09.17: 私、写真写り悪いんです
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Comments [2]

"mature on optimism"が日本語訳からごっそり抜けているのが解せません。ググってみましたが、この部分は省略される場合が多いようです。僕的には「bull maerketは楽観ムード下で進行する」ってけっこう大事だと思うのですけど。

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