「少年A」 この子を生んで 1/2~普通の家庭

私は子供たちの世話をするために、結婚してからずっと専業主婦できました。働くよりも節約をし、その分子供が帰ってくる時間にはなるべく家にいてあげよう。勉強なんか出来なくてもいい(実際Aは昔から勉強嫌いで成績には無頓着でした)。今まで親として何をやっていたのか?息子の何を見たいたのか? 私も自分が当事者ではなく、一般の人と同じ立場で、テレビや新聞でニュースとして見ていたら同じように考えたと思います。親のくせに、気付かないなんて絶対おかしい。親の不注意で、子供がこうなったに違いないと。あるいは、子供に無関心でほったらかしていたか、今時の親らしく、きっと教育ママで、スケジュールを一杯詰め込んで遊ぶ暇も与えず、子供をがんじがらめにしていたか、そのどちらかの結果、こんな事件が起こったのだ。そんな環境の家庭なら無理もない、と - きっとテレビを見ながら、そう考えていたでしょう。でも私はどちらのケースにも当てはまらない、と自分では思っていました。3人の息子のことをいつも考えているつもりでした。人一倍、子供のことについては気をつけているつもりでした。次男のPTAの役員とかもしていましたし、Aのことでよく学校から呼び出され、お詫びなどをしに走り回り、学校の先生とも話す機会が多かったと思います。子供が何かしたら、全部一緒にフォローできる態勢はいつも取っておこうと常に考え、そうしてきたつもりでもいました。


この本を読んで思うのが、この家庭が特別に問題があったようには思えないこと。事件後、少年院でも、その中にいる少年たちから王のような扱いを受けていたと聞いています。この少年Aの特異性は、家庭環境によるものではないと思えること。凡庸な両親が少年Aを感じ、抑えるのは難しかったのではないかとも思えます。


起こってみるまで、本当に自分の子供が分かりませんでした。恥ずかしい話かもしれませんが、表に感情が現れず態度に出ない子は、分からないというのが今の気持ちです。例えば、茶髪にピアスとか、暴走族のグループに入るとか、集団でさぼったり喧嘩をしたりとか表面から見えることで発散してくれたなら、その方が逆に親からも判別がつくし、いいかもしれません。私の知っていたAは、親バカかもしれませんが、人に必要以上に気を使うなど繊細でやさしいところのある子でした。すぐ人を信じて傷つきやすく、臆病で純粋すぎる。
「私はずっと子供見ていたつもりですけど、騙され続けていたのでしょうか?あの年頃で子供が親を完全に騙す、そんなことができるのでしょうか?」


お子さんの成績が悪くてお悩みのご両親!! 良いじゃないっすか。頭悪い方が平和で安心ですよ。どうせなにもできやしません。頭が良い子は”リスク”が高いですから。先天性のものだとは思いますが、思い当たるなぁ。例えば、赤ちゃんが言葉を覚える過程において「明らかに言葉は理解しているのに、自分の口からは言葉を発しない」とか、こういう傾向だと思うのですよ。その子が小学生になって知に対する好奇心が旺盛で、よく学習し、多くの本を積極的に読んでいて、こちらよりも深い知識と洞察力を持っていて、話す時はウカウカしていられないくらいに成長していたらどうします? 親としての責任と緊迫を肌で感じると思いますよ。


私は別れ際に、透明な藤色のプラッスチックの数珠を、Aに差し入れました。Aに「数珠にいる?」と尋ねると「うん」と行ってくれました。本当は手渡したハンカチも、Aがほしいと家裁の係官に言ったので、それも一緒に差し入れようと思ったのですが、ハンカチは自殺の道具になる恐れがあるからダメと言われ、「わかりました。じゃ、数珠だけお願いします」と手渡したのです。それは干支の飾りがついたもので、深い意味もなく、持っていると多少でもAの気が落ち着くかもしれないし、お守り代わりになると思い、あの子の生まれた干支の犬の飾り付の数珠をあらかじめ買っておき、ハンドバッグに入れて持っていったのです。なぜ数珠にしたのかと言いますと、Aが不登校を起こすゴールデンウィーク前、急に、「おばあちゃんのお墓参りに行きたい。数珠が欲しい」と珍しく自分から言い出したのを思い出したからでした。数珠なんて珍しいものをほしがるな、そんなモノが今、学校でも流行っているのかしら、などと思いつつ、「近いうちに一緒にお墓参りに行こうな」と、Aと話していました。


うーん、俺も数珠が好きだ。宗教的な理由は無い。ここにでてくる「透明の藤色の数珠」しかも干支のデザイン付。わかる。俺は現在、黒数珠だが、透明もお洒落だなとは思っていた。

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