美しい国へ 1/3 ~国家が民のためにしてくれること

この本、タイトルが良くないねぇ・・・
「国防と教育」、「国はわたしたちに何をしてくれるのか」、「私たちは国のために何をしているのか」「国民意識を覚醒させよ
とかさぁ、大事なこと言ってんだから、もうちょっと踏み込んだ挑戦的なタイトルにすべきだと思うがね。

日本では、理想的立場をあらわすとき、よく「リベラル」(自由主義的)という言葉が使われる。これほど意味が理解されずに使われている言葉もない。もともと「リベラル」という言葉はヨーロッパとアメリカでは受け取り方が大きく違う。ヨーロッパでは、王権に対して、市民が血を流しながら自由を獲得し民主主義の制度をつくりあげたきた歴史をもつことから、同じ「リベラル」でも他者の介入を許さないという「個人主義」にちかい意味合いで使われる。これに対してアメリカにおける「リベラル」は社会的平等や公正の実現には政府が積極的に考える、いわゆる「大きな政府」を支持する立場だ。アメリカには封建制度の歴史がない。生まれながらにして平等な社会が原則であり、その制度や権力は、新大陸に渡ったピューリタンたち個々人の合意の上でつくられた。だから自由主義と民主主義が対立することなく共存できた。建国から150年余り後1929年に始まった世界大恐慌は、アメリカに1300万人の失業者を生み出すことになった。このときニューディール政策を唱えた人たちが自らをリベラルと呼び始めたら、社会主義あるいはそれに近い考えを持つ人のことをリベラリストと呼ぶようになった。革命主義も左翼もこの範疇にはいる。いうなれば「リベラル」はヨーロッパとアメリカでは、むしろ対立する概念だったのである。日本でしばしば用語の混乱がみられるのは、このことが理解されていないためだ。

国はわたしたちに何をしてくれるのか

外国旅行で私たちが携帯を義務付けられてるパスポートには、外務大臣の署名で「日本国民である本旅券の所持人を通路支障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する」
これは所持人であるあなたが日本人であることを日本国家が証明し外国のおける権利を日本国家が担保するという意味である。そこでは、どこの国に属しているかということが極めて重要な意味を持つ。わたしたちは、国家を離れて無国籍には存在できないのだ。国民がパスポートをもつことによって国家の保護を受けられるということは、裏を返せば、個々人にも応分の義務が生じるということでもある。タックスペイヤーとしての義務を果たす。一票の権利を行使する。自分の住む街を含めた公共に奉仕する。個々人がそうした役割を担わなければ、国家というものは成り立っていかない。公害訴訟など、過去の国の失政を追及する国家賠償請求訴訟によって原告が勝訴するとマスコミは「国に勝った」と喝采することが多い。しかし、その賠償費用は税金から支払われるのであって、国家という別の財布から出てくるわけではない。国家と国民は対立関係にあるのではなく、相関関係にある。

「パスポートを発行してないけど、税金払っている」と反論する人のために私が代弁しよう。国家がしてくれていること、それは日本の領土に住まわせてやってる、ということである。他の国に行くならパスポートが必要だし、パスポートだけじゃ、通常住まわせてくれないんだわ。税金ってのは賃料・家賃の他にも払わなければならないショバ代ってヤツですよ。取り立てる人? 闇金も真っ青、泣く子も黙る国税局だよ。

ああ、国家と国民は対立関係ではなく相関関係でしたね、国が国民にしてくれていることで最も価値があることは義務教育だと思う。そもそもこの言葉が気に入らないので、「全ての国民に9年という長期にわたる教育を受ける"権利"が与えられている」と言い直そう。教育を受ける権利が与えらていない国と比較すればこれは素晴らしいことだ。

 昔、バナナ園で強制労働させられている子供のテレビを見たことがある。木に登ってバナナを取るのだが、バナナは落とすと怖いおじさんが棒で殴りつけてくる。木から落ちたらそのまま。救急車も呼んでもらえない。その少年が言うんだ。「僕は学校に行って教科書を読んでみたい。数字の1は確かこう書く・・・」と地面に木の枝で数値を書いて弟に教えているシーン。泣いた・・・俺もまだ10代だったが当時から子供ネタに弱かった。

しかも、日本では、小学校と中学校の教科書、授業料は驚くべきことに無料だ。これは憲法26条に定められている。法律ではなく憲法にだ。私は機会あって今年度の小学1年生の算数の教科書を読んでいる。足し算の説明であるが、絵を使って数を数えることを意識させ、可換律も盛り込まれている。小学校の教諭が大学レベルの数学を意識した教え方をしているかどうかは別として、少なくとも教科書の編集者は整数の代数的構造を意識していることが伺えるそれなりの内容の教科書だ。「学校に行きたくない、勉強がダルい」などとふざけたこと言ってると・・・バナナ園で働かせるぞ! オラァ。何が不登校だ、なめやがって・・・。

【国民意識と愛国心】
2011.08.26: マハティール アジアの世紀を作る男1/4 ~東南アジアの雄
2010.09.10: ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず
2009.08.19: インド旅行 文明という環境汚染
2009.07.20: タイ旅行 国土がある、通貨がある、言語がある
2009.01.23: ドイツからのお手紙 銘柄選定における国民性
2009.01.07: ユーゴスラヴィア現代史 ~国家崩壊への道 
2009.01.05: ユーゴスラヴィア現代史
2008.12.08: アラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図
2008.10.22: 香港とシンガポールの違い
2008.08.22: Olympicと国家





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