プロが書いたブログを斬る、証券業界人は今日は読んで笑って

面白いブログを見つけました 感情的にムッとしないでくださいね、私はファンですから。ちゃんと読み込んでいないと、ここまで書けないという内容になってます。素人ブログいじめてもしょうがないので、ちょっとピリッとした記事になっていますが、"プロ"として尊敬しているからです。

くらい書いておけばいいかな? じゃ、斬ってこうか~♪

著者であるアッシュ氏の主張に相違はありませんが、投資一族のブログの一部のオタク読者のために、細かく解説していこうと思います。アッシュ氏の師匠?にあたる九条氏のブログも同時に読み始めたのですが、九条氏は年の功か、バシッと軸がぶれない姿勢を貫いていらっしゃるので"つっこみどころ"はありませんし、いつも「あー、同じこと思ってました」という内容が多いです。一方のアッシュ氏はプレーンバニラのプロであることとその経験は十分に伝わってくるのですが時折、「ぉあ?大丈夫?」という迷言が目立ちますので、ここに列挙してみましょう。

Jotaro-Okuyasu-s.jpg

繰り返しますが、私はアッシュ氏が間違っていると言っているのではありませんよ。結果として間違ったことは言っていないのですが、「?」という感想を抱くことが多いと言っているのです。アッシュ氏のブログは毎日欠かさず読んでいるほどのファンなのですよ。スポットの定義すらもできていないのに必死にIVを計算している素人衆のブログには、つっこむ必要も無いとは思いますが、仮にもプロの香りがするアッシュ氏のブログならば、私が自ら斬っても問題ないでしょう。


抜粋してますので公平性を保つために、原文の全文をたどれるように、全ての記事についてリンクをつけておきますねw
引用は、一行の場合は面倒なので

で記述しますね

2013-07-12:リスクを測るには何をみます?

リスクを測るのにgreeksを見ます。だいたいデルタ、ガンマ、ベガ、セータ、をみんな見ます。このうち本当にリスクを測るうえで何を大切にしていますか。僕の場合はセータです。

ガンマとセータは見合いなのでガンマとも言えますが、ガンマフラットでセータが受け取り、なんてポジションも限月間のスプレッドを組めば簡単に作れます。でも大体セータの受け取りが多いのに、ほかのgreeksがフラットなときは怪しいポジションになっていることが多いです。そういったポジションで痛い目にあった経験を持っている方も多いと思います。


怪しいポジションって何ですかw? プロとして客観的かつ論理的に説明するならば、株価の3次微分、あるいは株価以外の要素を含んだ2次微分(Vanna-Volgaなど)を用いて、Gamma Flat,Positive Carryのポジションの維持そのものにお金がかかる。あるいはイントリンシックバリューで見れば、幾何ブラウンと大きく違う相場展開になった時の潜在的リスク・損失が、いくらになるという観点で説明すべきだと思うのです。それを「怪しい・経験的に危ない。」で片付けてしまうのは、随分とお人良しな上司に損益説明責任を負っていたのかな?と思えてしまいます。実際のところ、このようなポジションを発生させるのはジュニアなので、そのジュニアに対して「その怪しいポジション解消して。」と言って、ジュニアは納得するのでしょうかねぇ? 懇々と明確に説明するのは、いじめでもパワハラでもありません! これは教育であり、愛のある指導なのです

極めつけは読者に対する返信で、

> Speedというのはガンマのガンマ、という感じですか?

Jotaro-Okuyasu.jpg

ガンマのガンマって何ですか?www 4階微分ですか? 言いたいことはわかりますけど、さすがに聞き流せないですよ、このフレーズw 
Okuyasu-Speed.jpg

はい、じゃあ、次の記事~♪


2013-05-15:1552 VIXのETFって悲惨なパフォーマンスだよね その2

> ですから6月限VIX先物を買うというのは、乱暴に言えば7月限のIVを買って6月限のIVを売る、ということになります。

Okuyasu-Surprise.jpg

なんだってェーーーーっ! どう乱暴に言えば、「6月限VIX先物を買うというのは、6月限のIVを売る」というのが出てくるのか理解しかねるのですが・・・w 他の記事に対するつっこみは、私がいささか揚げ足取り的ですが、この発言は本格的に"逝ってます"。

九条氏が憂いておられます。

2013年06月17日:SQの意味
> VIXが本当に何を現すのかわかってコメントしている人がいったい何人いるのでしょうか?

九条氏の苦言、おっしゃる通りです。しかしながら、九条氏も師匠なら、まず弟子の教育からw 正しくコメントしてあげるのは弟子いじめじゃなくて、教育です!


投資一族のブログの読者は正しく理解するために下記を参照してくれたまえ。

理解はしたいものの数式が嫌いでしょうがないスペキュレーター諸君のために最近書いたのが、
2013.07.09 ボラティリティ・インデックス、VIXとは何か?

多少の数式なら読む気がある諸君は、定義こちら、CBOEへのリンクもご丁寧にはっておいた。
2008.12.26 将来の株価をVolatilityで予想ってお洒落

ただ、私の記事はわかっている人が笑うための題材であることは否めないので、分かってない人のための、より丁寧で正確に記述されているのは、悔しいことにこれまた九条氏のブログを参照すると良いだろう。
2013.07.25 VIXや日経VIは恐怖指数?

2013-06-21:ふたたびスマイルキャッチャー話 9月限の先物を買いたいが、下値が怖いのでATM付近のプットを「同じ9月限で先物と同じタイミングで先物と同じ枚数」買いたい、というリクエストでしたw。いや、プットコールパリティで言ったらそれコールですってw。 コール買った方がいいですよ、同じエコノミーだから、とセールスに言ってもらいました。

セールス 「アッシュのせいで手数料取り逃がしちゃったよw。」
僕    「そりゃ、コールだけより先物とプットの方が手数料大きいですもんね」

彼は優秀なセールスなのでは? 余計なことを言って客を怒らせた上に、手数料を減らす提言の方が意味が分からないのですが・・・



2013-06-17:モデルと現実

さてトレーダーたち、クオンツたち、セールスたちはモデルについていろいろな捉え方をします。
モデルが正しい(100)、から、モデルは信じられない(0)、まで実にいろいろです。

どれが正しい立場ということはないと思っていますが、モデルが持つ落とし穴だけは常に考えておかないと痛い目にあいます。

モデルが正しいとか正しくないとか、モデルを信じるとか信じないとか、宗教じゃねーんだよ! 意味不明すぎだしw
事実として明らかなのは、株式市場・株価のBehaviorを余すところ無く記述した
"株価のモデル化"は、人類史上、未だ実現していない
ということです。



2013-05-24:マーケット、特に日経オプションは効率的なのかどうか その2

僕の中での結論というか割り切りは、
IV = ヒストリカル・ボラティリティ + 将来の予想ボラティリティ
というものです。
(まあ将来の予想ボラティリティという関数のパラメータのひとつとしてヒストリカル・ボラティリティがさらに入っていると思いますが。)

アッシュ氏は後に、インプライドボラティリティは需給、だと思うというタイトルで記事を書いているので、さすがに最後のつっこみはほとんど いちやもん ですけどねぇ・・・。それを踏まえた上でも
IV=HV+予想って書き方は意味不明だし、「IVは需給、だと思う」、じゃなくて、もっと明確にIVは需給そのもの。それ以外何があるのかがわかんねー。でしょ?

アッシュ氏のブログ面白すぎるんで、これからもずっと読み続けたいと思いま~す

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Comments [10]

投資一族の長さんは現物は一切やらずにオプション絡みのトレードしかしないのですか?企業内で役割を振られている場合は分かりますが、基本的に自由にやられてるようなので気になりました。

自分はオプション初心者でしかも個人なので、なんとなく取引コストが気になってできません(自分でプライシングできないのでオプションの適性価格がわからないのも大きいです)。
例えば、エントリーがあったバタフライにしてもそのポジションを個人で構築するコストがなんとなく高いようにみえます(実際はやったことないです)。オプションに習熟すると個人でもより少ない資金で効率的に利益を上げれるのでしょうか?

基本的にマクロの方向感でトレードしているので、上か下かわかればそれでええねんという感じでやってきたのですが、まだ20代前半なのでオプションを学ぶメリットが大きければ学んでいきたいのですが。

アッシュ氏がまだVI先物の6月うんぬんを認めないのですが、どうしたものでしょうね。

正確悪いなぁ。あなたの方が絶対に頭悪いと思うよ。

証券会社の人に確認したら(クオンツ)、アッシュさんの説明がVI先物については正しいって言ってたけど、ホントはどっちなの?
ここまで書いてるから、大丈夫と思うけど。

世間的な慣習では、"the gamma of the gamma" という表現で Speed (gamma を S で偏微分)を表すことが多いように思います。なので、この表現自体は間違ってはいないんじゃないでしょうか?

あと、
「IVは需給そのもの」という表現はその通りではあると思いますが・・・
「価格はどうやって決まりますか?」という質問に対して、「需要曲線と供給曲線の交点で決まります」と答えているのと同じことのように思います。一方で、「IV はどうやって決まりますか?」という質問で多くの人が期待するのは、「どういう要因で需要曲線、供給曲線が動くか」ということではないでしょうか。

「IV = ヒストリカル・ボラティリティ + 将来の予想ボラティリティ」
という表現は確かに意味不明なのですが、ヒストリカル・ボラティリティや将来の予想(もうすぐ決算発表があるとか)によって需要曲線が上下する、というのはある程度真実ではないかと思います。いかがでしょうか?

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