シンガポール6年目にしてジョホールバルに初めて行きました

バスで2.4SGD、1時間弱で行けるというので、インドネシアのバタム初挑戦に続いて、マレーシアのジョホールバルに行ってまいりました。前日朝の7時までウイスキーを部屋飲みしていて、10時に起きて出陣しました。ブギスからジョホール行きのバスが出ています。バスターミナルの位置はブギス駅北部の各駅停車とエクスプレスがあり、エクスプレスはノン・ストップでジョホールバルまで到着する。
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シンガポールの出国手続きで、一度下車し、ここで一度パスポートを使って出国する。それからバスにもう一度乗って、国境の橋を渡る。一般自動車道、バイク・自転車道(歩き国境越えは認められていないが、自転車越えは認められているらしい)、そしてバス専用レーンがあるのが、民であるこの私に嬉しい設計だ。マレーシア、シンガポール間の国境は1kmほどの海だが、確かに泳いでわたって逃げ出したアルカイダのメンバーがいたというのも、うなづける。ジョホールに入ると多少の渋滞があり、ここで下車して入国となる。


イミグレーションセンターは綺麗だし、バスの窓からはビルも多く建っているので、インドネシアのバタムのような、原始的なEM臭(Emerging Marketな香り)は全くないように思えた第一印象である。だが、一度イミグレーションセンタービルを降りた瞬間、廃墟ビルがいきなり目に入る。マレーシア第二の都市、イミグレ近傍の人通りがかなり多いところから徒歩0分のビルが、建設中とは言えない、建設停止中状態の廃墟ビルとして放置されているのである。怪しげな(w)プライベートバンカーが率いるジョホール・バルの不動産見学ツアーの話を複数回聞いたことがあるが、イミグレを出た瞬間に廃墟ビルがあるところで不動産を保有したくなるだろうか? 土地余っている感、人口密度低い感、景況感も悪そうだし、レジデンスでもコマーシャルでもいいが、テナント入るの? と不安になるのが普通の感覚ではなかろうか。
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イミグレを出てすぐの両替商で、2.392でSGDMYRを交換する。日曜日ではあるが大体1%くらい離れている。(よってAsk/Bidで言うなれば2%乖離)。同伴した後輩が「めっちゃタイトなんで」と言っていたのだが、「じゃ、てめーはパーセンテージオーダーのスプレッドがある中で金利スワップをディールしてるのか!」と突っ込みたくなった。俺はこの前SGDTHBのキャッシュを7bpsで取引してるんだ! 金利スワップと債券というOTCの一物多価に慣れている金利デスクにとって、このスプレッドは気にするに値しないのかもしれない。一方、取引所集中取引に慣れている株式至上主義ならば、一物一価でないのならば即座にアービトラージの対象となるはずと考えるのが常識だ。しかも一般に、株の人間は大雑把に数十bpsのスプレッドは気にしない傾向にあり、それを見てG7カレンシー系の金利の人間が、「ハーフかクオーター(bps)でできないものなの?」と突っ込むべき立場だろうが! 正しい言い方としては「イミグレ前の両替商は、2%とワイドなスプレッドですが、アジアのエキゾチック通貨ペアの営業日外のキャッシュ現物取引なので、これでもほぼ最良気配で提示してますよ。」だ! そしておそらくだが、2%のワイドスプレッドが最良とは思えない! どんなに小額でも一物多価性は認めないのがエクイティの精神なんだ! 口の利き方気をつけろ! この金利野郎がっ!

おそらく本人も読んでいるであろうから、ネット上の公開悪口はこのくらいにして・・・、いや、やっぱり気がすまない。S&P500とSPDR(ETF)のトラッキング・エラーが、SPDRの四半期分配金に準じて3ヶ月ごとにわずかな振動を繰り返している画像を張ってやっただろう!

株式市場は、非常に精巧に価格付けされているのだ。対顧の気まぐれで数%取れるのは偶発的な営業の努力であり、市場取引においては、一物多価は"ほぼ"存在しないといえる。もっともこのような市場の価格形成は我々デリバティブではなく、主として株・デルタワンのアービトラージャー諸君の努力によるものなのであるが、それにしても、安易な「めっちゃタイト」発言は、市場関係者として"有罪"に値する! 反省したまえ!

マレーシア・ジョホールバルのアジア・トークから話がそれてしまったので元に戻そう。二日酔いならぬ、まだ酔っている状態だったので、

許留山 (香港時代にお世話になったマンゴージュース屋さん)で マンゴージュース。8.35MYRという高級品である。許留山は生マンゴーを使用し、その場で作ってくれるので、それなりにバリューがある。SGDMYRの為替取引に2%という多大なスプレッドを払う為替取引とは違う、正当なお買い物である。ウイスキーで酔っ払っていて、半分、気持ち悪いのだが、ジョホールバルの街を歩きながら、

ゲーセン見学 暗い・おっさん多い・カジノ・ゲームばかり、という特徴があるが、一応ゲームセンターがある。5分もしないうちに撤退したが、ストリートファイターやレースゲームが置いてあるシンガポールのゲーセンとかなり異なる。昼の12時ではあるが、ウイスキーの酔いがかなりきついので歩くのはこのへんにして、タクシーで

NZ Spa
The Zon Regency Hotelに向かう。7-8MYR、10分弱でHotelに到着する。

NZ Spaはサウナであるが、シンガポール在住日本人にとって貴重なのは、サウナのファシリティーとして付随している大浴場である。108MYRで1時間のマッサージ、お食事食べ放題(簡単な春雨、チャーハン、野菜炒め、肉炒め、魚炒め、シュウマイ程度だがオーダーすると出前一丁麺、カレー風味卵付も出てくる。また、飲み物は、オレンジジュース、レモンティー、コピ(東南アジア風の甘いアイスコーヒー)、水が飲み放題。ビールは10MYRが追加でかかる。大浴場(熱め、温め、水)、サウナ、仮眠ソファー、シャワー、髭剃り・整髪コーナーなど、基本的な設備はいわゆる標準サウナと変わらない。シンガポールでは、同じようなサウナが「半年ぶりに風呂入りました」で書いたように価格が77SGD(今のレートでいうなれば約6000円)という超高額な値段であるからして、週末男同士でダラダラしたいだけなら、バス代を払ってでもこちらの108MYR(約3500円)に通った方が割安と言えよう。


男同士でサウナでダラダラしたい? 俺が聞きたいのはムフフなサービスがあるかどうかなんだっ! と、いきり立って怒っている男性読者諸君のためにお伝えすると、健全コースは108MYRだが、ムフフなコースは258MYRでキチンと提供されている。しかし、女遊びというのは日本のように入国規制が超厳しい国を除けば、ほぼArbitrage Freeで、価格は統一されている。このスプレッドを見ろ、258-108=150MYRの÷2.4だから大体ゲイランの女遊びと一致しておるだろう? 為替取引のようにお札という紙一枚よりはもう少し"Physical" Settle感が強まる分、そのコストとして、一物多価性は高まるものの、大体似たような値段に収斂していくものとして想定してよいだろう。ちなみにダブル・コース、すなわち、健全マッサとムフフ・コースをダブルで選択することもでき、その場合はディスカウントで308MYRとなる。

お腹はある程度満たされていたのだが、せっかくのマレーシアなので、バクテーにトライ。バクテー、ビール2杯、野菜、厚揚げ、ご飯2杯頼んで50MYR。

以上からシンガポールとジョホールバルの物価はMYRとSGDのグロス額面でほぼ同じ、すなわち半分以下の1/2.5と近似して良い。シンガポールの通勤圏内、ブギスまで1時間(イミグレ込み)という移動時間を考えれば、ジョホールに移住、ジョホールに不動産投資などという話が時々聞かれる。しかし、実際にジョホールに行ってみれば、これらの話は単にふざけたノリに過ぎないことがわかる。国家予算の1/3を開発(不動産開発)に使うシンガポールの努力、不動産・土地のバリューアップを全く無視してバリュエーションしていることになる。マレーシア非居住者の私が、シンガポールと比較してジョホールがいかに駄目かを説明するよりは、ジョホールと比較してシンガポールの都市計画が如何に優れているかを説明するほうが説得力があるだろう。

マレーシア走行時、シンガポール走行時で同一のバスなのに激しく異なる揺れが、両国の道路の舗装状況の違いを示している。街灯の間隔が高速道路でも約20mおきにあるシンガポールと、50m-100m間隔しかなく薄暗いジョホール。人口密度マレーシア84人/平方キロ 対 シンガポール6500人/平方キロという圧倒的人口過密都市であるにもかかわらず、比較的スムーズに車は流れているシンガポール(渋滞ゼロではないが)。一方、非常にくだらない小さな街角ですぐに交通渋滞が起こってしまうジョホールを見る限り、都市計画と不動産開発にかけている金があまりにも違うのがわかる。道路のような基本インフラ一つとってみても、その差は歴然としており、これらの総合的な印象が人々に、「なんとなく汚い感じ、寂れている、薄暗い、治安悪そう」と言わせているのである。

珍しくシンガポールを絶賛してしまったな。都市計画という観点で言うならば、シンガポールはジョホールどころか、東京よりも優れているであろう。しかしそれは政府が頭が良いからではない。都市計画の弊害は伝統と人権だ。それを排除しているから開発が効率的なのである。

【私の愛するシンガポール】
2012.03.09|タイ旅行 11/11~在住国を見直す
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2009.03.19: Noと言えない日本人、Yesとも言えないシンガポール人 
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ジョホールバルをブラタツヤ

15年くらい前に同じ職場だった同僚が、現在マレーシアのジョホールバルに移住しているというので、行ってみました。 ジョホールバルといえば ... 続きを読む

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