中国のエネルギー事情 3/6~輸送経路(パイプライン地図は重要だ、今回は読んどけ)

> 中国の壮大なエネルギー計画が一望にできる。一度見ておいても損は無いであろう。日本の総理大臣にエネルギー政策・国防・外交にもっと時間を割いてもらえるよう、反原発、年金や消費税、国内の線引きのことは、一度忘れよう。

1.原油パイプライン

①東シベリア原油パイプラインの支線ルート
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01年9月、中ロ両国はアンガルスクから満州里を経由する中国東北部への原油パイプラインの建設に関し、合意に達した。しかしながら、日本が押す太平洋ルート案の浮上、石油資源量が未確定であること、環境問題への懸念などで、最終的にロシア政府は、04年末シベリア原油パイプラインとして、イルクーツク州のタイシェットを起点にバイカル湖の北川を回って中国国境に近いスコボロジノまで、約2757kmの区間を東シベリア・パイプラインにおける第1フェーズ、スコボロジノから太平洋沿岸のコジミノ湾のナホトカまでを第2フェーズとして建設することにした。なお09年2月、中国とロシアの間で「融資250億ドルと石油の交換」の合意が成立するとともに、東シベリア・パイプラインの中国向け支線を建設し、20年間に渡り年間1500万トンの原油を中国に供給する契約が調印されている。

②カザフスタン-新疆の原油パイプライン
China-Kazakhstan-Pipeline.jpg

CNPCは、90年代後半、カザフスタンのアクチュビンスク油田開発を行うと同時に、カザフスタン西部から中国新疆地区まで約3000kmの原油パイプラインの建設を進めカザフスタン側と合意している。この建設は、97年にCNPCがカザフの国営石油天然ガス会社アクトベムナイガスの株式

チャウッピュー近郊の島60%を買収した際、付帯したプロジェクトでもある。

③チャウッピュー-昆明-重慶パイプライン
China-Myanma-Pipeline.jpg
 
中国に輸入される原油のほとんどは、マラッカ海峡を経由している。ここはアメリカ海軍の支配下に置かれ、また海賊も頻出しているため、なるべくこれを避けて前述のような陸上のパイプラインを通じて輸入したい。そこでSinopecと雲南省地方政府・中央政府は、以下のようなルートを計画、建設し始めた。中国は輸入原油の一部を対象に、インド洋に面するミャンマー西部の深水港チャウッピューを拡大・整備し、そこから原油パイプラインで中国西南地域に輸送することを計画している。07年1月にCNPCとMOGE(ミャンマー石油ガス公社)は、同パイプライン敷設に向けてFS(事業化調査)作業を実施することに合意した。同パイプラインは口径813mmで輸送能力が年間2200万トン、延長距離は1100kmとなる。この原油パイプライン建設にあわせて、昆明・重慶のそれぞれに100万トン精製能力のある製油所を建設する計画を建てている。これにより、中国西南地域の石油供給不足の問題は解消に向うだろう。全長2000km余り、その原油輸送能力はマラッカ海峡を経由する輸入量の約1/15に相当する。同パイプラインは総額約20億ドルを投じ、2013年に完成する予定である。

> 現在、無事に稼動しているようですね。

最近は、石油を輸送する国内タンカー不足が懸念されている。これまで、中国原油と製品の輸送を担当するタンカーの80%は外国のタンカーをリースしてきた。「有事など政治リスクが出たら、ある大国が輸送通路を脅かすよりも、中国の輸入原油の輸送を担っている外国船会社を制裁する可能性が強い。それは中国の輸送通路を封鎖させることに等しい」と警告を発している。

2.天然ガスパイプライン

①中央アジア・パイプライン
China-Asian-Pipeline.jpg

07年7月、トルクメニスタンのベルディムハメドフ新大統領が訪中した際、CNPCは、トルクメニスタンの国家炭化水素管理利用庁および国家天然ガス公社との間で天然ガス取引合意および同国アムダリア川右岸の天然ガスの共同開発に関する契約に正式に調印した。向こう30年にわたって、トルクメニスタンは計画中の中央アジア天然ガスパイプラインを経由して、中国に向けて毎年300億㎥の天然ガスを輸出することになっている。同パイプラインは、トルクメニスタンからウズベキスタンとカザフスタンを経由して中国に向うラインで、「中央アジア天然ガス・パイプライン」と称され総延長は2006kmで、トルクメニスタン・ウズベキスタン国境から、カザフスタン、中国国境(新疆ホルゴス)まで1818kmとなっている。

②ロシアからの天然ガス・パイプラインによる輸入
06年3月、CNPCとロシアのガスプロムは、ロシアのアルタイから新疆まで総延長距離2800kmのパイプラインを建設し、中国に年間300億㎥の天然ガスを供給し、10年から供給スタートというめどで検討が行われている。しかし天然ガスの供給価格をめぐって折り合わず、計画の進行は遅れている。

③ミャンマーからのパイプラインによる供給
チャウッピュー近郊の島からミャンマー中央部を経由、中国雲南省まで総延長2000km、10億4000万ドルを当時、供給源として、ミャンマーの大規模ガス田、A1鉱区の善良を中国に売却することになっている。

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