第5次ジャカルタ攻略 5/5~市内南部

Lippo Mall Kemang
大戸屋に行ってみました。

炭火焼定食とごはんをオプションでとろろご飯に替えて、160,000IDR(1300~1400円程度)です。うん、値段的に普通w 海外で食べる日本食としては、日本と同じかそれより少し高い程度。シンガポールは2倍くらいなので露骨に高いです。

ってことを書こうとしたのです。タクシーで行くと、ここから書き始めることになります。歩いているのは、ケチなのもありますが、ジャカルタの現状を見ることができないからです。それではジャカルタにシンガポールから来て、1か月も滞在している意味がないのです。

ドブ、穴、バイクなどあるのですが、夜は、これまた、東京やシンガポールのように道路がこうこうと照らし出される照明はないのです。照明ありますが、あれほど明るくありません。治安の問題ではないのですが、雰囲気が悪く、実際に危険なので、カネやSurfaceを持ち出しにくい気持ちになるのです。


じゃ、逆に今度は結論から。ガンダリアシティにも歩いて行ってみました。友人が住んでいて、「ガンダリアシティは日本人が多い。だから日本食も多くある。」とのことだったので、またフリーペーパーを片手に、歩きでトライです。片道1時間くらいかかりました。ブロックMから徒歩圏、地図上の直線距離で約1km、ジャカルタの場合、まっすぐスタスタとは歩けないので、歩いて30分弱程度かかります。メインのストリートを使えば、多少曲がっていても、もう少し効率的に移動できますが、いつも歩いている道路で面白くないので、Fatmawati道路の脇道を攻めてみることにしました

平日の昼間、友人は普通に働いているので、約束していたわけでもなく、一人で散歩がてら、途中で迷うことも想定しています。脇道はどこもかなり入り組んでいていて、曲がっていたり行き止まりがあったりするので、原則的に、脇道を使うことはお勧めできません。歩き始めて5分くらいは、歩いている道と記憶の上での地図上の道が一致していますが、だんだん、複雑になってきますので、脳内コンパスで目的地に向かってひたすら歩きます。途中で大丈夫かな・・・これというレベルに達します。どういう通りかというと…。


道路の幅、バイク2台が徐行すればギリギリすれ違える道幅、車は当然入れません。しかし、不思議なことに道路の両側はずっと民家が続いています。この風景どこかで見覚えが…

カリジョドだ…。2013年は、カリジョドで検索しても一切出なかったのですが、今は何件か出るようになりました。ただ、あまり行かないほうがいい場所です。カリジョドはかなり危険な場所なので、撮影とかできる雰囲気ではありません。

2013.08.28 ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 9/16 ~神秘の場所カリジョド

今、私が歩いているのは、カリジョドではなく、平日昼間、ジャカルタ南の脇道です。では写真を。

Jakarta-Back-Street.jpg


この写真の先は行き止まりではなく、左側に曲がれますw そして両脇は民家がびっしりと並んでいます。これが夜で売春宿なのがカリジョドです。このような狭い道なので、両側から地回りの怖いおニーさんに挟み撃ちされたら逃げ場所はありません。それはこの地区でも同じですが、道が狭いわりに、大量の人が住んでいるので、火災などが起きたら、逃げることはかなり困難です。

お昼で、ただの住宅地なので、安全とは言い切れませんが、カリジョドに比べたら安全です。ホラ、後ろを振り返ると、怖いおニーさんではなく、「あっ、変な外国人(俺)がいる」と子供たちが見ています。

Jakarta-Back-Street-Children.jpg

私は怖い目に会いませんでしたが、ジャカルタの脇道も、こういう通りがあるので、意図して入らないほうが身のためです。私はある程度の覚悟はしています。樹海というのでしょうか。住宅密集地、長屋とも違う、この写真の通りの風景です。ジャカルタの都市化・人口集中が急速に進み、隙間なく貧しい人でも住めるように小さな家を建てた結果、必要最低限の道だけ確保して、なるべく多くの人が住めるようにすると、こうなったのでしょう。

樹海を抜けて、大きな通りに。なんとなくの方向感でガンダリアシティに向かいます。地図上でも観測できる1Park Residenceが出てきました。樹海の住宅と比べると雲泥の差。そしてさらに突き進むと、ガンダリアシティです。ワー、キレイwガンダリアシティのビルの中も・・・、うん、写真を撮るまでもない。どこかネット上にあるでしょう。綺麗なショッピングモールですが、写真を撮っても、どこも似たようなもの、うーん、国越えてシンガポールでも、フィリピンでも大差ありません。

平日の昼間なので、日本人男性らしきは見かけませんでしたが、日本語で話している主婦は何人か見ました。昼間で一人ですし、そんなにガッツリも食べたくなかったので、丸亀製麺でうどんをいただきました。うどん食べるのに、片道1時間も歩いたの? と思われるかもしれませんが、うどんは後決め、またあえて樹海を通ってきたので、帰りは通常の道路で40分くらいで帰りました。


ジャカルタの改善点・良くなったところ

私も2012年から4年間にわたって、ジャカルタを見ているのだが、「この4年間でジャカルタの良くなったところはありますか?」と聞かれ、思わず答えに詰まった

「入国ビザ35ドルが、無料になった…」 (すなわち、ジャカルタに改善点はないという意味だがw)

自動車生産台数などは伸びているはずだが、2014年の新車販売台数はマイナスと必ずしも順調とは言い切れない。しかし、ここでの問いは、インドネシアの経済や産業の話ではなく、ジャカルタ市民生活の改善という意味である。インフレも渋滞もまったく解消されていない。衛生状態も全く変わらない。地下鉄の工事が南側まで進んでいるっぽい状態は観測できるが、地下鉄開通したわけでもない。ジャカルターバンドゥン間新幹線計画も、「そもそも新幹線は要らなくて、特急電車レベルで良い。」という、まっとうな決断をしたようなので、これも変化なし。「一体何が変わったというのですか?」と尋ねると、

「ネットが早くなりました」

ジャカルタに数年住んでいる、二人の日本人が同じことを言ったので大きな改善点なのだろう。しかし、この数年で、ネットが遅くなった国ってあるの? フィリピンでもタイでも利用者は増え、より安く、より早くなっていることであろう。これは単なるテクノロジーの進歩、時代の変化であって、インドネシア・ジャカルタの改善点とは言えないのではないか。

ジャカルタのネット利用者の面白い経験を載せておこう。インドネシアが産業面でインドシナ半島のマレーシア・タイに比べて不利なのは、立地=インドネシアの位置の都合で、貿易網の端点で物流の中心にいないことが大きなハンデとなっていると言える。インターネットは海底ケーブルでつながっているとされている。その海底ケーブルと貿易網は同じように張り巡らされているので、インドネシアまで延びている線は数が限られていて細い。シンガポールまではつながるが、そこから先は遅くなったりする。グーグルなどの大手企業は、自前の専用線を持ち、ローカルサーバーを世界中にばらまいているため、インドネシアからでも遅くは無いが、Amazon.co.jpはサーバーが日本にあるようで、画像がたくさん載っていたりすると遅くなるようだ

global_map2.jpg

おそらくインドネシアの通信会社がシンガポールのシングテルに払う「通行料」を渋っている。「インターネットさえあれば、どこでも同じ」と思っているものの、「回線の配備」という物理的制約は存在するようである。その意味でシンガポールのネット環境が比較的早くて安いのは、物流の中心であるのと同様に通信の中心でもあるからのようだ。


ジャカルタ日本祭り

私はてっきりジャカルタ在住の日本人のための祭だと思っていたら、会場に居るのはほとんどが10~20代のインドネシア人たちであった。インドネシア、もとい、ジャカルタ(都会育ち)の若年層から見た日本はどのようなものだろうか? 車・バイクや家電、こうした企業ブースも祭の会場には存在したが、ジャカルタの若者にとっては、もはや、コモディティー化しており、”新しくない”ので興味がなさそうだ。インドネシアの子供や若者が日本といって思い浮かべるのは、忍者と寿司ではなく、コスプレとお化けとたこやきのようだ

インドネシア風の日本コスプレは、JKT48の影響か、アニメの影響が強いのかは、いずれも私が詳しくないのでわからないが、髪の毛の色を緑とか青のような不自然な色にして(カツラ)、カラコンや化粧をする(男の子も)といったものである。イスラームの影響で祭の会場でビールの販売は無し、お好み焼きの豚肉は抜き、だが「郷にいては郷に従え」でやむを得ない。

非常の多くのインドネシアの若者が、銘々に日本文化を楽しんでいる姿を見ていると、少子化問題などで下を向くのがばからしくなるほどだ。人口2億5千万人のインドネシアのごく一部の日本好きが集まっただけで、来場者数3万人の規模だ。将来にわたって日本文化の消費者がインドネシアにいると思うと、外務省主催でこの祭りが開催されているのも納得できる。

【民族主義・国民性】
2015.07.30 解任 マイケル・ウッドフォード オリンパス元CEO 4/4~改革失敗
2015.03.09 「空気」の研究 4/4~虚構の支配機構
2014.10.03 日本人へ 国家と歴史篇 3/6~第一次安倍政権にモノ申す
2014.06.23 自分のアタマで考えよう 3/4 ~多様性を認めない日本の国民性
2013.07.04 日本一の田舎はどこだ
2013.01.21|民族世界地図 1/2
2012.11.12 もっと知りたいインドネシア 2/3 ~地理と民族
2012.04.24: 美しい国へ 1/3 ~国家が民のためにしてくれること
2012.04.20: マクリッチー攻め第3弾 ~昭南神社探索
2011.12.27: 民主主義というのも民に自信を持たせるための方便
2011.07.12: 父親の条件2/4 ~フランス人の高慢ちきな態度はここから
2011.05.09: 日本改造計画1/5 ~民の振る舞い
2010.07.13: 日本帰国 第一幕 靖国参拝
2010.05.25: 靖国で泣け
2009.08.20: インド旅行 招かれざる観光客
2009.02.04: 新たなる発見@日本
2009.01.23: ドイツからのお手紙 銘柄選定における国民性
2008.10.22: 香港とシンガポールの違い

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